令和5年 新年のご挨拶

年始のご挨拶を申し上げます。

躊躇うことなく、「新年明けましておめでとうございます」と、書き出せない新年が繰り返されています。コロナという3文字が不要となることを切望しております。当たり前に出来ていた面会を再開できないのが何とももどかしく感じます。ただ、少しずつでも普通の風邪に近づいてはきていて、今はインフルエンザの少し上といったところでしょうか。
今後いやな変異株が現れないことを祈るばかりです。

昨年は第7波が収束に向かう頃、当施設でもクラスターが発生しました。感染した入所者の方は言うに及ばず、感染を免れた方々、ご家族の皆様には多大なご苦労、ご負担をおかけしました。皆々様のご協力のもと職員も一丸となって奮闘いたしました。それでも終息を見るまで一か月を要しました。

コロナ以外でも国内外の暗い出来事で、いつもどんよりとした雲が覆いかぶさっているようで‘晴れ晴れ’とは程遠い心模様です。私事になりますが、年の暮れ園芸市場の隅っこのコーナーで、何ともいいお顔をしたお地蔵様の置物が目に留まりました。信心のしの字も持ち合わせない私ですが大小2体のその置物を衝動買いしてしまいました。苦しい時の何とかでもないのですが、心のどこかで安寧といったものを求めているのかも知れません。喧しい世の中が一日も早く平穏を取り戻せるよう祈って止みません。

世事に貢献できるようなことは考えも及びませんので、あらためて身の回りのことに思いを巡らせます。老健という施設としての本来の役割分担は「在宅復帰」です。ただ現状はというと、「終生入所型」からの脱却が捗々しくありません。ただ、そんなお題目よりも大切なことは入所者、利用者の方々が一日一日を少しでも前向きに、一日一度でも多く笑顔がこぼれるように、この地域の一施設としてのSDG’sを模索、実践して参ります。皆様のご理解、ご協力のもと、職員一同頑張ってまいります。本年もよろしくお願い申し上げます。

令和5年元旦 施設長 二宮信夫

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